本当は火曜日に予定されていたトロールの森の「ランドセルアート」というイベントが、3日前の木曜日に延期になった。おそらく、事前に雨の予報だったからだろう。
その少し前から、近くのM小学校の児童たちが、蓋の部分に絵を描いたキャンバス地の袋をかぶせたランドセルを背負って登校する姿をよく見かけていた。今回のトロールの森は、この小学校とのジョイント企画が多く盛り込まれていて、楽しめる。
学校の休みではない日に、公園でどんなイベントをやるのか、興味津々だったが、木曜日の朝9時過ぎに始まってみると、ランドセルを背負った子どもたちが何かノートのようなものを手に、あちこちの展示を勝手に見て回っている。どうやら、このアートイベントを取材するというかたちでやる授業の一環だったらしい。
なかにはとても達者な子もいるが、たいていはいかにも子どもらしい、構図や写実性などにはぜんぜんかまわない、素朴な絵が多かった。まあ、時間がないところで描いたせいなのかもしれないが。
もしかしたら、コンテストや行進などもやるのかもと期待していたのでちょっと拍子抜けしたが、子どもたちには忘れられない体験となったことだろう。メディアを呼ぶとか、もうちょっと社会性や地域性を打ち出してもいいように感じた。
ポストを開けて、中身を確認しているところ。なにかメモをとっているようだ。
ステージ近くで、パントマイムの出演者を見る子どもたち。絵のスタイルがてんでばらばらで、楽しい。