ここのところの不調の原因のひとつとして、20年以上愛用してきた椅子がくたばって、体をうまく支えてくれないのではないかと考えた。ドクター・チェアというドイツの製品で、エイヤと思い切って買ったもの。さすがにストッパーが効かなくなったり、ガス圧が抜けてきたりして、なんだかぐらぐらしてきた。座面がぐらつくので、けっこう踏ん張って座っているようにも思える。
そこで、ネットでいろいろ調べて、各社の椅子を集めてあるショールームに行き、コンシェルジェにいろいろ相談しながら20脚近い椅子を試して、結局スイス製のGiroflex64という椅子を買った。人気のアーロンチェアもさんざん試したが、もうちょっとしっかり支えて欲しいように感じられた。しかしメッシュの椅子のなかでは、やっぱりいちばんよかったかも。このGiroflex64は、布貼りで比較的固めの座り心地。あまり調整機能はなく、座面の角度も動かせないが、最初から前傾姿勢になるようになっている。
それが2週間経ってようやく届いたのだが、どうもまだなじめない。前の椅子があまりに体にフィットしていたので、なんだか違和感がある。とくに、きちんと深く腰掛けないと、すぐにお尻が痛くなってしまう。ちょっと大きいような気もする。やわらかいけど、固いのだ。足台を置いてみたが、ちょっと高すぎるのか、お尻に負担がかかる感じだ。いまは椅子を下げて、しのいでいる。
いまになってみると、あのドクター・チェアの良さがしみじみわかる。でも、輸入元がつぶれてしまって、日本ではもう入手できないのだ。
カーブしている背もたれの高さを調整したら、なんとなく自分の背骨の曲がり具合にフィットしたようにも思う。だんだん慣れていくのだろうが、まだまだ苦戦しそうだ。